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東日本大震災記録

3.11東日本大震災について  No.7

東日本大震災記録

2024.1.11今日は義理の父の一周忌と母の四十九日でした。癌の予防と感染症の予防を切実に感じた日でもありました。そして、生きることの意味を問いかけた日でもありました。命を救うために、命を繋ぐためにどうすれば良いかを問いかけた日でもありました。能登半島地震のテレビ画像を見ながら、「命を守り、命を繋いでほしい」と心から願っております。

3.11東日本大震災について  No.7 2011.4.2

「生と死の境界線」それは明確でした。山際に出来た水面の後やビルの壁に出来た水面の後がくっきりと残っており、水面の上にいた人達が生き、水面の下に位置した人々が亡くなっていました。しかし、分からなかったのは、何故その境界線から上の者と下の者とに分かれたのか。その原因が分かっていればこれだけ多くの犠牲者出すことはなかったのではないかと思っていました。

 命を救ったものは、お金でもなく、家でもない。ましてや学歴でもなく地位でもない。災害が起きてから被災地に何度も足を運びながら、教え子達や地域の方々と情報を交わしながら、幾度となく涙を滲ませながら過ごした日々の中で、一つの指針が見えてきました。行政・労働・医療・教育が崩壊したときに何が人を支え、人が生き続けてきたのかを調べてきました。

命を救ったもの、それは「命を守る五つの心」ではないかと、私なりにまとめさせていただきました。生活習慣の中で培う「命を守る五つの心」が最大の危機が訪れたときに自分を守る要因でないでしょうか。また、二次災害としての犠牲者を出さないためにも命を繋いだものを調べてきました。それは「命を繋ぐ3つの心」だということを学びました。

学校生活や家庭生活。職場などあらゆる活動の中で身につけ、次の世代に伝えていくことが多くの犠牲者を出さない最大の対策ではないかと思うようになりました。

「命を救う五つの心」、それは、「1.信じる心、2.頑張る心、3.諦めない心、4.負けない心、5.流されない心」

 

1.信じる心・・・現代の社会生活の中で、「信じる前に疑え」という教えが浸透しつつある中で、地震発生時、津波警報のサイレンが鳴っても多くの人が「どうせまた来ないだろう」そう言って逃げることをしませんでした。また、チリ地震の経験から「まさかここまで来ないだろう」と逃げても急ぐことをしなかった人が多く存在しました。津波が来たときには手遅れ、多くの人が生と死の境界線を目前にさらわれていきました。信じる心さえ持っていれば間に合っていました。

2.頑張る心・・・今回の犠牲者の数が多かった年齢層は高齢者でした。逃げる手立てがなかった人もいましたが、多くの人が逃げることをせず、仏壇の前で手を合わせながら流されていきました。マザーテレサのことわざに「最大の病気は、誰からも必要とされていないと思うことです。」とあるように誰かのために生きようとする心や前向きに頑張ろうとする気持ちがない人は残念ながら一番先に亡くなっていました。

3.諦めない心・・・「偶然」「たまたま」といった言葉を何度も耳にしましたが、多くの人が何かに掴まり助かった人や、中には何キロも泳ぎ続けた結果助かった人もいました。教え子の中には波にのまれ諦めそうになりながら必死に浮き上がろうとした瞬間に反対側から来た波に押し上げられ、水面に顔を出したときに近くにあったものにすがり、何とか一命を取り留めた者がいました。

4.負けない心・・・ある会社では「どうせここまで来ないから働くぞ!」という上司の一言で誰も何も言えず働いているところに津波が押し寄せ、社員全員が流されて亡くなっていました。その時、誰かが「命を守るのが第一です。高台に逃げましょう」そう言っていれば全員助かったはずです。なぜなら生と死の境界線まで3分と掛からない場所にその会社は存在していたからです。

5.流されない心・・・「組織だから」この言葉に何度となく虚しさを感じました。ある会合で会議をしていたときに地震に遭い、会議を優先して逃げ遅れ、挙げ句に逃げる際にも上司から逃げ、上役の数名だけが生き伸びて、部下達は十数名命を落としていました。組織が人を守る筈が、マニュアル人間や、指示待ち人間が多くいる組織では、危機的状況下においてマイナスになっていました。また、消防活動で失った人たちの中には、逃げると恥だという風潮や、マスコミなどから人を見殺しにしたなどと言われる可能性があることから、人助けを優先する場合があったのも事実でした。自分の命を守ってこそ人の命を守れるのであって、津波のような膨大な力の前には、まず逃げて自分の身を守ることは必要だとする「流されない強い意志や、考え方と心」を持つことが必要だと思いました。また、低い土地でも緊急避難場所になっているからというみんなが行くから行こうという人の流れに任せて行動する人も犠牲になっていました。これらのことから「命を救う五つの心」が自分を守る鍵になるのではないかと感じました。

もう一つの課題である「命が救われても命を繋ぐことの難しさ」も知りました。その中で命を繋いできたものは「命を繋ぐ3つの心」でした。それは「思いやる心」「助け合う心」「支え合う心」でした。

1.思いやる心・・・避難所で、すべてを失い濡れたままで座っている時、大丈夫ですか?その思いやる一言で「もう少し生きてみようか」と思ったと言います。

2.助け合う心・・・何をしたら良いか分からないとき、「やってあげるから頑張ろう」その言葉で「又、もう少し生きてみよう」と思ったと言います。

3.支え合う心・・・「いつでも側にいるから。見守っているよ。」その一言で「みんなのためにも生きなきゃ」と思ったそうです。

人は一人では生きて行けないのだということを教えられました。何故なら仮設住宅が開設され、一人暮らしを始めた方々が自殺するケースが起きていたからです。独りの苦しさをサポートする手立てが確立されていなかったのでした。地域のサポートがいかに大切かを知りました。今後は、生活習慣の中で培う「心」の育成が、人の「生と死の境界線」を上に行くのか下に行くのかを左右すると言っても過言ではないということや、命を繋ぐ人と人とのつながりを伝えて行きたいと思います。

*支援物資*

多くの高校や小学校から物資を頂きました。大切に使用している鉛筆・ノートなどの文房具もその中にはありました。本当に皆さんの暖かいご支援に感謝致します。